20190424「明日の開発カンファレンス2019」に行ってきました。
みなさまこんにちは。はてな28件目の記事です。
今回は、4/24に「明日の開発カンファレンス2019」というイベントの簡単なレポとなります!
こちらのイベント、スポンサーのアスタリスク・リサーチの岡田様とのご縁で、今回含めて2回ほど参加させていただいております。
残念ながら懇親会は家庭の事情で参加できていないのですが、個人的に好きなセキュリティのセッションも含め、色々な現場のお話を伺うことができて、毎回楽しませてい
ただいております。
お話してくださったみなさま、同じイベントで色々呟いてくださったみなさまに感謝しつつ、わたしも自分の記録を簡単にまとめて置こうと思います。
(粗いレポなので、適宜加筆修正はいたします...)
- 前回のログ
- やってきました!明日カン!
- 「農業ITサービス「みどりクラウド」の開発と今後の展開」持田さま
- 「受託開発の会社が自社サービスを立ち上げて軌道に乗せるまでの取り組み」田向さま
- 「総売り上げ:35,400円 ~ 受託エンジニアが自社サービスのPOをやって学んだこと。」岡島さま
- 「200人のメンタリング」小野さま
- 「DEVOPSとセキュリティ〜 どこから始めるのか、どこに行くのか」岡田さま / 倉持さま / 神戸さま
- 「明日の開発カンファレンス」パネルディスカッション
- よかったこと
- 失敗したこと
- まとめなど
前回のログ
ちなみに、過去のログ(メモ書き)は、こちらにあります。
(呟き&文章は無し、メモのみです)
昨年はラスト2コマのみの参加でしたが、ちょうとサーバレス(AWS Lambda)についてちょっとしたものを作っていたり、もう少しDevOps / 現場よりのお仕事をしていたので、内容的にも新鮮で、非常に参考になりました。
やってきました!明日カン!
さて、今回は1コマ目を落としてしまったのですが、頑張って、太田区蒲田までやってきました!
しかし、偉そうなことは言えません。相変わらず聞く側です...。
しかもこの時点で開発から離れた立場になってしまっているので、正直内容は追いつくのかな...という不安もありました。
でも、やっぱりお話を伺い始めると、楽しいのですよね....。
こんにちは!
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) April 24, 2019
明日の開発カンファレンスに来ています! #asucon
持田さま、みどりクラウドができるまで、そしてこれからのお話を聞いておりました!
集中力持つかわかりませんが、楽しんで皆さんのお話伺います! pic.twitter.com/EJHeI39T00
なんだかんだで、いつも通りのメモスタイルになっておりました。
ということで、呟きを貼っていく&補足するスタイルですが、いくつかのセッションの記録を以下に続けます。
「農業ITサービス「みどりクラウド」の開発と今後の展開」持田さま
持田さまのセッションからの参加です。少し遅れてしまったのですが、最初は持田さまの様々なご経験、バックグラウンド(成功失敗)が語られていました。
(あの「天ぷら侍」を作られた方なんですね....!)
「明日の開発カンファレンス」#asucon
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) April 24, 2019
セラク持田様「農業ITサービス『みどりクラウド』の開発と今後の展開」のお話。
1枚目、現在の事業に至るまでの道のりを赤裸々に!
天ぷら侍の大ヒット、マネタイズ出来てなかった件、ゲーム業界のスマホ分野参入で方向転換、IoTの先駆、農業分野への挑戦まで。 pic.twitter.com/NukzQNZRJm
さて、最初は面白おかしく進んでいたところで、こんどは農業の現状に対する問題意識が語られて行きます。
IoTで課題を解決できるかどうか、まずは生産性向上を目指しての切り口から開始。
大学との共同研究でデバイスを開発するも、いざ農業の現場へ出てみると、様々な物理的な障壁が立ちふさがっていたとのこと。
ハードウェアの耐久性という点が非常に大事というのが、よく分かるお話が続きます。
セラク・持田様のお話2枚目。農業IoTサービスへの取り組み。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
日本の農業への課題感から。まず生産性の向上にフォーカス。オランダの取り組みも参考にしたが日本で実現可能なスタイルに注力。
大学と共同研究で開始。実際の農業の現場に配置するとデバイス上の課題が続出したとのこと。#asucon pic.twitter.com/7uSInJoRCc
セラク・持田様のお話3枚目。実地での課題を乗り超えての現在。47都道府県1400台導入済み。データを活かし農家自身も理想の環境に近づける努力を。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
今後は販売支援も拡大したい。
最後、技術者へのメッセージ。「見えていない・顕在化してない課題を引き出す技術」も大事とのこと。#asucon pic.twitter.com/8Je8LBYqcp
ということで、セラク持田様「農業ITサービス「みどりクラウド」の開発と今後の展開」のお話でした!
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
経験はさまざま。全て次に活かす。10年のスパンで諦めずにやっていく。
技術者マインドセットについてのまとめも、非常に良かったです。
農業分野への取り組み、ありがとうございます🌟#ascon
ばたばたとしてしまいましたが、伺えて本当に良かったお話です。
最後の言葉、技術者へのメッセージ、「見えていない・顕在化してない課題を引き出す技術」が求められること、とても印象的でした!
「受託開発の会社が自社サービスを立ち上げて軌道に乗せるまでの取り組み」田向さま
こちらのお話も、個人的にとても感銘を受けたお話です。
実は、個人のお話ですが、しばらく開発側から営業側の立場でお仕事をしていたので、「こんなやり方もありなんだ…」と、非常に思うところがありました。
ヴェルク田向様「受託開発の会社が自社サービスを立ち上げて軌道に乗せるまでの取り組み」1枚目。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
受託開発で得られた知見から、業務システムhttps://t.co/oXGgLfkH4sを作ってサービス化。限られた人数、資金調達無し、営業無しでも認知を高め、ファンを作る取り組みが非常に刺さりました!#asucon pic.twitter.com/SHYNLR13dg
ヴェルク田向様2.5枚目。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
インフラ、セキュリティ面は人数が少ない分一旦はお金で担保。大きめインスタンス、WAFやIDS導入。
競合を意識して機能を作るより、ユーザと向き合うことが大事。大きめの案件にも左右されず厳選して機能を作る。
開発ロードマップは公開し、方向性を共有。#asucon pic.twitter.com/puozrZAvtt
ヴェルク田向様のお話続き。機能を削ることも。停止はユーザさんへの告知や移行措置が大変なので、そもそも機能提供をよく考えること。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
ヘルプコンテンツも導入しやすさ、継続利用に大事なUXの1つ。
今は高速化、安定化のためテストに注力。
地道な継続改善で事業は継続できます!とのこと。#asucon
「総売り上げ:35,400円 ~ 受託エンジニアが自社サービスのPOをやって学んだこと。」岡島さま
岡島さまの「公開振り返り会」的なセッションでしたが、「受託脳」「受託開発向きのメンタルモデル」というキーワードは、先に伺った持田さまのお話と対比すると、なかなか深いものを感じました。
「総売り上げ:35,400円 ~ 受託エンジニアが自社サービスのPOをやって学んだこと。」永和システムマネジメント岡島様。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
そっと消えた自社サービスの公開振り返り的セッション!
要因の1つに「受託脳」があったのでは?という分析。
この経験を踏まえて新たな受託開発でやっていきたいとのこと。#asucon pic.twitter.com/xpWWSPqRPp
「受託脳」「受託開発向きのメンタルモデル」と、新規事業開発向けのメンタルモデルは、後のパネルディスカッションでも触れられていました。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
変わるためにはインプットを増やすことも鍵とのこと。
永和システムマネジメント様のAgile Studio Fukuiのご紹介もありました。見学大歓迎とのこと!#asucon
「200人のメンタリング」小野さま
まず最初に、地方の企業での人材確保の難しさが語られ、それゆえ何より人が大事になってくるということを伝えていただきました。
細やかなメンタリングは、このために欠かせないことなのですね。
インフィニットループ小野様「200人のメンタリング」その1。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
札幌で200人に達する企業がどのように成長してきたか。
地方事情で最初から狙った人材を得にくい、何より母数が少ないからこそ、メンタリングや育成が重要。ただし創業期はメンタリングは不要、50名の壁と言われるところから重要に。#asucon pic.twitter.com/8BTIpvW9wT
小野様その2。仙台拠点も増え150人超え。エンジニアがリーダ、マネージャの役割を担う場合のメンタリングも必要。会社の雰囲気も変わって来た。1on1のpull型でなくpush型でメンバーの状況を知らせて貰える工夫もしている。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
メンタリングでのメッセージは、出来るだけ1点に絞ることも重要。#asucon pic.twitter.com/GZdSlNhfai
小野様のお話ハイライト。エンジニアにリーダーの役割を求めると拒否反応が出ることも。そこをうまくメンタリングしたり、スキルツリーを作ったりしている。心の距離感を縮めること、大切なメッセージは一度に一つに絞って伝えること。メンタリングでは人は変えられない、あくまで働きかけ。#asucn
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
「DEVOPSとセキュリティ〜 どこから始めるのか、どこに行くのか」岡田さま / 倉持さま / 神戸さま
大好きセキュリティセッションは、3名の皆様でのトークになりました。
今回も楽しみながらお話を伺いました!
#asucon アスタリスク・リサーチ岡田様、ラック倉持様、フューチャー神戸様「DEVOPSとセキュリティ〜 どこから始めるのか、どこに行くのか」1枚目!
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
神戸様はツール、倉持様は文化・開発手法からセキュリティについてお話を。
岡田さん前振りで、サイバー攻撃が発見されるまでのホットトピックを紹介。 pic.twitter.com/jfwJachHlj
#asucon 神戸様Vulsの紹介。世界中の脆弱性DBからデータを日々抽出、OSやミドルウェアの脆弱性、設定不備に関して検出、レポートを出してくれる。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
「yum updateだけではダメ?」な問いには、可能なシステムは良いが開発で必要だったり、アプリケーションで必須で更新できないシステムもあるとのこと。
「脅威を入れ込まないようにする」というSHIFT LEFTという考え方。「静的解析ツールで開発段階で潰すのは有効?」との質問に、「もちろんやらないよりはるかに良いが、指摘が多すぎたり意味が分からず無視するようになるケースもある。要は教育が大事」と、岡田さん。#asucon
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
ここで、静的解析ツールのお話も出てきました。「いいぞいいぞー!」と思いつつ、確かにこのツールを使うことの難しさなども日々耳にしているので、教育とセットなのが大事なことは痛感している次第です...。
#asucon 2枚目、ラック倉持様のターン。DevOps、DevSecOpsは文化的にうまくいかない所もある。ラックではセキュリティ事業とSI事業が分かれていたが、今はうまく連携したり知見をシェアしたりする文化が育って来た。 pic.twitter.com/N2jilH26iW
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
このセッション始めで岡田さんが触れていたトピック😃#asuconhttps://t.co/KSCrcT2oL1
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
#asucon 「明日の開発カンファレンス」DevOpsセッション、ラストに追加です🖍
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月28日
DevOpsは継続的、ノンストップ。
ビジネスの最前線はOps、Devが支える。F1耐久レースのようなもの。
コース走るのがOps, クラッシュしないように高速メンテするPITがDev。
ダッシュボードをもとに継続的に走行可能に。 pic.twitter.com/w6384KowGT
「明日の開発カンファレンス」パネルディスカッション
最後は5名のみなさんによるパネルディスカッション。
この中で、「フルサイクルエンジニア」というキーワードが出てきました。
リモートやオフショア開発での工夫といったところも興味深く伺っています。
「明日の開発カンファレンス」パネルディスカッション。#asucon
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
モデレータ荒木様とパネラー5名の皆さんです。
「サービスの作り方は変改してる?」の問いに、「受託開発であってもお客様の意識が特に変わって来ている」と、岡島様。「やりとりを積極的に効率化して高速化に務める案件も」宇野様。 pic.twitter.com/R7bRuQmZCz
Q「今エンジニアに求められるものは?」
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
A. フルスタックでなく企画開発運用まで担当する「フルサイクルエンジニア」という考え方が。受託系と事業開発系でマインドセットが違うが、受託でもコードが書ける必要が。デザイナも「動かす・UXを提示する」スキルが求められる。
(すごく大変!)#asucon
Q「高いスキルセット、T字型人材の育成にはどうすれば?」
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
A. スクラムだとメンバーの知見の共有、自律的に動くことで結果的に全体が底上げできるので良いのでは。
Q. 職人肌、専門に特化する人はどうモチベーションを保ってもらう?
A. 専門職もいて良い雰囲気、承認の機会を持つことが大事。#asucon pic.twitter.com/KHETF1hAMM
Q. 最大の成果を出せるチームを作るには?
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
A. インセンティブを上手く使う、ただし「チーム全体として」評価するのも1つ。
ベロシティが停滞してもいいから、未知の課題、困難な課題は1つずつ集合知を結集して全員で潰していく方向に持っていく。ユーザのフィードバックも直接聞けるように。#asucon
パネルディスカッション3枚目。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) 2019年4月24日
Q.海外のチームとの工夫は?
A. オフショアでも一度は現地に行き対面でやり取りする。基本リモートでも、重要な局面では全員集合や合宿などの手段も。Slackだとテキストベースなので、もっと視覚に訴えるものも利用する。違いを前提としてやっていく。#asucon pic.twitter.com/iAv6WDI0fU
よかったこと
バタバタでしたが、今回も参加できて本当に楽しめました。(個人のモチベーションアップというところで止まってしまってはいますが)
少し触れた通り、今までと少し違うポジションでお仕事をしていたので、営業寄り目線でのヒントもいただいた気がします。
また、今回は ねこげっとさんにも直に会って少しお話できたのも、光栄でした!
失敗したこと
最初のセッションを逃してしまったのも大きいのですが、実は、いつも使っている万年筆(1000円のカクノですが)を忘れてきてしまいました!
ということで、今回はボールペンで書いています..。
記録用にはiPadにするかどうかも、悩みましたが、お話に集中してしまいそうだったので、速さ重視で紙を選択。案の定乱筆乱文誤字などありますが、最初のスタイルに戻ってやっています。
ペンの書き心地はちょっと違うのですが、ここはなんとかなったとして...。
もう1つの失敗が、途中の休憩でメガネを紛失してしまったこと!
2つめ以降がスライドがほとんど見えず、音声での書き取りになってしまいました...。
メガネは後から防災センターに届いていて、事なきを得ましたが、「こんなこともあるんだ...」」と、冷や汗をかいた次第です。
まとめなど
今回はお話を伺うことに加え、「聞き取る力は衰えていないか?」というところも確認しようと思って、なるべくメモを取るようにしての参加でした。
想定外の細かいトラブルはありましたが、なんとかあとから振り返って「ああ、こんなお話だった」ということが追える程度には、書き留めていたかと思います。
ただし、グラレコではなくて、「手書きメモを交えたレポート(そのまんま)」という位置付けでのレポとさせていただきます。
さて、後日、おなじように「フルサイクルデベロッパー」という言葉を目にして、今回のカンファレンスのことを思い出しました。
個人的には、この言葉のほうが良い意味で受け取っています。サービスの立ち上げから成長を見届けるというか。必要なフェーズで積み上げていく感じがして。
— たかのあきこ@freeCodeCamp攻略中 (@akiko_pusu) May 9, 2019
上記のつぶやき通り、個人的にはとてもいい表現だな、と感じました。
ただし、本当に求められるスキルも広範囲。
サービスによって必要なことも全く違ったりします。
この業界で長めに生きているだけに、そういった技術は時間をかけて身につけていく必要もあると感じています。たとえば、最初の1、2年は問題ないが、その後に問題が出てきたりすることもあります。
そういった「成長痛を経験する」「成長にともなう急激な変化に対応する」ことは、避けては通れないし、必要な対応というのもその時にならないと分からないものがあるというのは、子育てを通しても実感している次第。
だから、焦らない、時間がかかるということも、ある程度許容していただけるといいな、とちょっと思っていますし、そういうことを認めてもらえる場というのも大事ですよね。
最後に。今回も素敵なお話をしてくださったみなさま、ありがとうございました!!