こどもれっどまいん、雲に乗る。
みなさまこんにちは。はてなの記事、41本目になりました!
今回は、前回の記事で出てきた「こどもれっどまいん」のお話です。
初めてLTでプロトタイプを公開してから、約一年。
じつはその時に、来場していらしいたRedmineのコミッタの前田さんから、「いいですねー、つかってみたいですねー」と声をかけていただいてました。
その後、5月に「緑バージョン」のテーマとしてもう少し調整をして公開。
完全に個人の趣味やフロントエンドの学習目的で作っていたので、本人としてもノリノリで作って調整を続けていたところ、再び前田さんからお声がけをいただきまして。
クラウドサービス「My Redmine」で こどもれっどまいん テーマが使えるようになりました。
— MAEDA Go (@g_maeda) 2020年6月30日
告知ページ内には @akiko_pusu さんに描いていただいた こどもれっどまいん の紹介イラスト(初公開)があります。ぜひ見てください。https://t.co/MFQHE8bTIG
となりました!
テーマの作り込みにあたっては、いろいろと改めて考えなくてはならないことが多く、また、デモ動画を撮ってみたりと、プラグインとはまた別のところでの学びがありました。
完全に楽しんでやっていただけに、そこを思いがけなく「雲の上のサービスに乗せていただけた」ことは、大変嬉しいことです!
また、Rubyパパこと、まつもとさんもこのお知らせを呟いてくださって、大感激でした!
» 小中学生向けRedmine用テーマ かわいいデザインの「こどもれっどまいん緑バージョン」をMy Redmineに追加 | My Redmine https://t.co/VeZl8LWLvy
— Yukihiro Matsumoto (@yukihiro_matz) 2020年6月30日
あらためて、なぜつくったか
ファーエンドテクノロジー様のアナウンス記事に、僭越ながら「作者の想い」としてのイラストを掲載していただきました。
上記の記事やQiitaでの記事、READMEにも添えていますが、一番は、「こどもたちでもたのしめそうなUI、テーマを作りたい」という気持ちからです。
大人が管理するためのものではない
「こどもむけ」と言っても、「親や先生がこどもたちのスケジュールを管理する前提」で、こどもに使ってもらうということではありません。
こどもたち自身でわいわいやるためのもの
- こどもたちが、自分たちで決めた目標に向けて、楽しみながら取り組んでいけたらいいな
- じぶんたちで「ひみつきち」をつくってあれこれやっていけたらいいな
(プロジェクト、という表現ではなく「ひみつきち」です) - みんあで取り組んだ成果を発表しやすいといいな
- みんなでやったんだよ!ということを振り返れるような仕掛けがあればいいな
どちらも同じに見えるかもしれませんが、わたしの中では全く意図していることが違います。
だからこそ、「見た目だけでなくて、ちょっとした仕掛けを添えよう!」という気持ちが出てきて、コツコツ機能を追加したりしています。
こどもだけでなく大人に向けての気持ち
なぜこのテーマをつくったかという、もう一つの理由。
RedmineはUIがイケてない、古くさいといった印象もちらほら見受けられます。
でも、実はたくさんのテーマが公開されています。
Planioという、Redmineベースに非常に洗練されたUIと追加機能を備えたサービスもあります。
Redmineのサーバサイド側も長年の蓄積でしっかりしてきてはいますし、APIがちょっと足りていなくても、JavaScriptとCSSでもなんとか見た目は変えられます。
「こうすればこんなかんじに変えられるよ!」という実例を出したくて、ソースコードは恥ずかしながら公開しています。
少しでも、自分たちでカスタマイズしてみる。そこからOSS活動に参加してみる。
そんなことにつながればいいな、と思っています。
あらためてのお礼
最後に、テーマが雲の上のサービスに乗れるとは、大変光栄なことです!
使っていただけたらもちろん嬉しいのですが、UIの可能性を示す1つの例になってくれれば、それだけでも十分です。
テーマ自体は商用サービスでなくても組み込めますので、ひきつづき(失敗や不具合を重ねながら)、楽しめる仕掛けを追加できたらいいなと思っています。
公開時から反応くださったRedminerのみなさま、合わせてありがとうございます!
こんごもコツコツ
テーマ作りにあたっては、今まであまり意識していなかったJavaScript、CSSに改めて向き合うことになりました。
ここはこつこつ進めていた freeCodeCamp での学びも大きかったです。
自習という形ですが、リファレンスを見る習慣ができたこと、「ここを取り出して再構成してHTMLを生成してスタイルを当てれば、この表示ができる!」といったイメージが湧くようになったことは、実感としてあります。
何度も中断しながらですが、攻略に向けてこちらも続けていきます!